
| 昭和の影が消える前に 2026/3 F12 |
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| 昨年秋に描いたJR阪和線・美章園駅ガード下の2枚の風景画(『ガード下、昭和の息遣い』『鉄路の下、息づく暮らし』)に続く3枚目である。前回の絵には“2年後に取り壊される”と聞いたことをコメントに記した。その後、不安になって今回あらためてAIに取り壊し計画について尋ねてみたところ、公的な情報はないものの、一般の人々の間では話題になっているという回答だった。噂はどうも事実のように思えてきた。もし本当に2年後に姿を消すのなら、来年には工事が始まるのだろう。そう考えると、今のうちに描き残しておきたいという思いが強くなった。また一つ昭和の面影が消えていく寂しさだけではない。八十路を迎えた私が目にしてきた、戦後の焼け野原から立ち上がった庶民の街が失われていく無念さがある。それでもこの場所には、まだ確かな暮らしの息遣いがある。そのことを、どうにか絵に表したいと思った。 |