目立ちたがり屋と拗ね寝ジョーカー 2025/9 四切 |
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(老いの繰り言) 昔は、控えめとか、奥ゆかしさとか、しとやかであることが美徳だった。今や目立つことにこそ価値があるという時代。だが、目立たない存在があってこそ目立つ存在があるのだ。エースの輝きはジョーカーの影があるおかげである。そのことを忘れ、勝ち誇り、舞い上がるエース。日陰の存在のジョーカーは、己を卑下し、拗ねて、ふて寝するしかないのかもしれない。どちらも幼さが纏っている。誰もが主役になれない社会で、ふと横になりたくなる気持ちには、静かな抵抗感がある。そこは見逃さないでおこう。 |