濠川の春(京都市伏見区)

伏見・濠川の春  2025/4 F6
水彩画クラブのスケッチ会で久しぶりに京都・伏見の中書島を訪れた。桜が満開で濠川辺りはすごい人出だった。新芽が出てきた柳の柔らかいグリーンに桜の淡いピンクはまさに「柳桜」、古来から愛されてきた春の彩りである。そこで、酒蔵が建ち並ぶ歴史的景観を描くのは後回しにして、濠川の見通しが良い処で腰を下ろした。実際は桜は遠方にちょこっと見えるだけなのに密集して咲かせたり、ごった返す花見客を描かないのは不自然と思われるかも知れないがそこは絵作りの妙味。まあ、こんな静かな処ならどんなに良かろうかという作者の願望の表れである。


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