つるべ井戸のある中庭


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  空堀の路地  2011/5  F6
 大阪市中央区谷町6丁目付近は運良く大空襲の戦禍を免れたため、古い民家や長屋が残る下町情緒たっぷりなところとして知られている。
 先日、久しぶりに歩き回ったら、ビルやマンションが建ち並び、風情ある場所は通りや裏側のところどころに散在している状態だった。年々消えゆく街並みであるが、 「からほり倶楽部」という団体が長屋をお店にリニューアルしているるところもあった。まちの保存再生にぜひ頑張って欲しいと思う。
 龍造町を歩いていると、出入口に瓦葺きの二階が乗る路地に出会った。路地は奥が深く、その先には人の幅の狭さの小道が続き、別の通りに通じていた。路地の両側に立ち並ぶ民家の前は生活感あるモノで溢れていた。
 堺の古長屋で育ったためか、こういう下町風景に出会うと無性に描きたくなってくる。川端紘一氏を見習って墨汁の濃淡だけで描いてみた。