こぼれ水に薮椿 2016/3 四切 |
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3月度の川端画塾での習作。分厚いガラス面に水がこぼされて広がっており、その水面の端に一輪の薮椿が落ちているようなセッティングだった。こういう異色の取り合わせは私にはとうてい思いつけない。先生の美的センスに感心した。問題はこれをどう表現するかだが、なかなか良い構想が出てこない。先生も描いていく内に決めていくことが多いと言われるので、とにかく実物の5倍くらいに拡大して見えるままに描いていった。だが、硬い表情の花に水面と背景の区別がつかない状態で時間切れになってしまった。乾かぬうちにあわてて描き進めないようにという注意を受け、自宅でパステルを使って花の調子を和らげ、背景に再度墨を入れて何とか「完成」とした。 |