生水の郷(針江)

生水(しょうず)の郷・針江    2012/5 F3
職場の人から「絵になる景色がいっぱいあるよ」と教えてもらい、滋賀県高島市新旭町針江を友達と一緒に訪ねてみた。なるほど、良いところだ。「なーんにも無いがきれいな水が自慢」と言うだけあって、至る所からわき水が出ている。比良山系からの地下水がこの付近の地表近くまで200年もかけて流れて来ているという。各戸には「かばた」と呼ばれる自噴泉があり、「しょうず」と呼んで大切にされている。飲んでみると、水脈の違いによりそれぞれ微妙に味が違う。どの水も適度に冷たくまろやかで美味しかった。生活水として使われた後は各戸が飼っている鯉たちに残飯を処理してもらい、きれいな水にもどしてから、この「大川」に注がれる。大川の水量の3割は上流から来た水で、あとの7割はかばたからの水という。だから、透明度が高く、清流にしか生育しないバイカモ(梅花藻)が白い花を咲かせ始めていた。集落とその前の水路なども絵心をくすぐられた。ボランティアの方が懇切に案内してくれるのでよく分かり、針江がいっぺんに好きになった。

                      
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