2010/5 F6 現代のクーリー(大阪ミナミ) |
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19世紀の中国において酷使された下層労働者は苦力と呼ばれていたが、現代日本の大都会でも当時とあまり変わらない苦力的な労働に従事する人が目の前を通っているように感じて描いたもの。 回収した廃品をリアカーに積めるだけ積んで、力一杯に引く老齢の男性。どれだけ引いて回って集めたものだろうか。とても重そうだ。リアカーの借り賃を支払うといくら残るのだろうか。行き交う通行人は日常的な光景になっているのか見向きもしない。 けばけばしい看板が立ち並ぶ通りを背景にして主役の様子を浮き上がらせようと努力したが、現在の実力ではこんな程度にしか描けなかった。 |