秋浅き築地塀 -唐招提寺- 2026/10 P9
久しぶりに訪れた唐招提寺。金堂や講堂など国宝の伽藍が建ち並ぶ中で、なぜか何気ない築地塀に心を惹かれた。漆喰は剥がれ落ち、中の壁土や瓦がむき出しになり、あちこちに亀裂が走り穴が開いている。それがいかにも千年の風雪を吸い込んできたかのような風情を醸し出していた。背後の木々は、わずかに赤みを帯び始めていた。初秋の静かな境内で、時を忘れて鉛筆を走らせた。(鉛筆スケッチのみ許可のため、彩色は帰宅後に)
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