能勢・長谷の茅葺き農家

能勢・長谷の茅葺き農家  2021/5 F8
日本の棚田百選の一つ、能勢町長谷地区は私のお気に入りのスケッチ場所である。最初に訪れたのは14年前、水彩画を描き始めた翌年だった。その見事な棚田風景に感動の声をあげたのを覚えているが、現在も当時とあまり変わらない光景に出会えることがありがたい。ただ、茅葺き屋根の民家が年々減少していることが残念でならない。もうわずか数軒だけになってしまった。そのなかで、大小二つの茅葺き屋根が並び立つこの農家は、棚田の風景とぴったり合っていて、これぞ日本の原風景だと思わせる存在だ。今や文化財級の貴重な民家だと思う。今回も雲肌麻紙を使い、裏手から見下ろす構図で描いてみた、

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